January 2019 - BEPS防止措置実施条約の発効

前回は、日本において2019年1月1日から発効するMLIについてそのBEPS対応における役割やその構造について解説を行いました。今回は、MLIとOECDモデル租税条約との関係について見ていきたいと思います。

BEPSとは日本語で「税源浸食と利益移転」と表現されるもので、これまでの2国間租税条約や狭義の移転価格税制を基礎とした国際税務の枠組みでは対応しきれなくなった新たな国際的課税回避スキームへの対応を目的とした国際的な取組みをいいます。これについては、G20及びOECDといった国際組織を中心としてその枠組みが形成されています。

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January 2019 BEPS防止措置実施条約の発効