June 2017 - 間違いだらけのM&A~中国における対応、日本における対応、日中間取引における注意点~

日本経済新聞の最近の調査によると、電子版の読者に、日本企業にとってM&A(合併・買収)はどんな意義があると思うか尋ねたところ、「市場開拓や成長戦略を加速する」との回答が72%を占め、「時間を買うことができる」「既存事業の幅を拡大するには効果的」との声があったとのことでした。続いて多かったのが「研究開発やノウハウを吸収する」の19%。「単なる規模拡大ではなく、将来の競争力強化につながる」との見方があったそうです。

今度は反対に、日本企業がM&A で直面する困難は何だと思うか聞いたところ、「買収後の経営が難しい」との回答が69%に上り、「M&A された側の顔色をうかがい、リーダーシップを持った経営ができない」との指摘が目立ち、続いて多かったのが「専門的な助言者がいない」の18%で、支援体制を疑問視する人も多かったようです。
このようにM&A の重要性は企業の活動の中で広く認識されつつも、一般的な市民権を得るほどまでに普及しているとは言えないようです。

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