April 2017 - アジアにおける税制国境を跨ぐ電子サービス取引- その日本及び中国との比較 -

税制とは、各国によって、財政収入確保、効率的な行政執行、課税の公平性、社会政策等の観点から、多くの点で異なっています。しかしながら、これと同時に、国家間において、その制度設計について一定の共通性が見られる場合が多いともいえます。

従って、一国だけでは見えなかった各国独自の税制が、共通性または相違性をみることにより初めて理解できるとともに、近年BEPSプロジェクト等により世界的に統一されつつある税制に対する各国ごとの対応についても横断的に把握ができるものとなります。
また、多国間を跨ることが日常化した現代の事業環境においては、横断的な税制への対応が必要とされることが多く、そのための一つの有効かつ効率的な視点として注意を払っていく必要があると考えられます。
今回は、次回と2回に分けて、E-commerce(電子商取引)の進展により、近年ますます拡大しつつある国境を跨ぐ電子サービス取引にかかわる税制について、日本及び中国本土の制度との比較を含めて、みてみたいと思います。

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