September 2015 Issue - BEPS(Base Erosion and Profit Shifting)「税源浸食と利益移転」

最近、経済関連の話題の中でBEPSという言葉をよく耳にするようになりました。これは、国際税務分野における新たな取組みであるBase Erosion and Profit Shiftingの略称で「税源浸食と利益移転」と日本語で表現されます。

近年、多国籍企業からの税収が減少傾向にあることが問題視されています。リーマンショック後の財政悪化や所得格差の拡大を背景に、一部の欧米多国籍企業が然るべき国で適切な納税をしていないことが英国議会等において政治問題化したことを契機として、各国が協調し制度調和を図るべく、税制の隙間や抜け穴を利用した租税回避行為を防止するため、国際的組織であるOECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)におけるBEPS行動計画として15のアクションプランが掲げられ、2015年12月末までに最終報告がまとめられる予定となっています。

文件

Sep 2015 BEPS(Base Erosion and Profit Shifting)「税源浸食と利益移転」.pdf